腹水その後その2
父のその後についてのご報告です。
「余命年内」の宣告を受けた父ですが、おかげさまでそこそこ元気に暮らしています。
お正月はお酒を飲みながら、お寿司も食べていました。
そして最近はドレナージュを一時的にお休みしています。というのも漢方を飲み始めてずいぶん腹水が減ったので、本人からそのように申し出があったためです。
漢方が効いて腹水が減ったのかもしれませんが、ドレナージュをやめて二週間ほどしたころから目に見えて腹水が増えてきました。
現在も漢方の内容を少しずつ変えたりしながら様子を見ているようですが、腹水の減りは思ったほどではなさそうです。
ここは漢方医の手にゆだねておこうと思います。
ドレナージュをすると直後から腹水が減り、おなかの張りもだいぶ緩むのですが、漢方ではあまりそのような即効性はなさそうです。
ただ体が温まるようで、代謝はよさそうです。
しばらく様子を見ようとおもっています。
というのも少し気になるのが、父の頭の中の状態です。
「お腹と頭の中は直結している」
この言葉は田中智子先生から繰り返し聞いた言葉ですが、腹水でいっぱいのおなかの人の頭の中はいったいどのようになっているのか、ずっと気になっていました。
最近ですが、父の妙な行動が少しずつみられるのです。
玄関の正月飾りを外して車のお飾りをつけていたり、数日前に言っていたことがまるで思い出せなくなったり、年のせいではない何かがあるような気がしてなりません。
怒りの感情が突然沸き起こることもあるようで、母は大変な様子です。
ドレナージュについても「こんなことやるから、体調が悪くなる」と言われた時にはわが耳を疑いました。
毎回直後に「腹水が減って楽になった」、と言っているのにもかかわらず、です。
なので、少し怖くなってやめました。
癌というのはそういうものなのかもしれません。
身体はみなつながっています。
心と体は表裏一体です。
「人は腸でものを考える」という人がいますが、これはあながちウソではないかもしれません。
いろんなことを父の体を通して感じる今日この頃です。