ETV特集みましたか?
先週、先々週とNHK教育テレビのETV特集で、チェルノブイリ原発事故についての番組が
二回連続でありました。
見た後で、これほど放射の汚染が深刻であったのかと驚きました。
日本との大きな違いは海や山が付近にないため、平野にたくさんの放射性物質
が積もってしまったことです。
25年以上経過しているにも関わらず、ベラルーシ国内でも立ち入り制限地区があり、
その周囲では食用にならない農作物を作っています。
現在の福島の状況を重ねてみてしまいました。
中でも気になったのは子供たちの健康状態です。
枝野さんの「今すぐに影響を及ぼす数値ではない」というコメントが
頭の中を何度もよぎります。
原発事故ののちに生まれた子供たちの健康状態が、かなり深刻であるということ。
放射性物質は心臓に多く蓄積されるため、心臓機能の低下による、
呼吸不全、免疫機能低下など、何かしらの慢性的な症状をうったえる子供が
被爆した親から生まれてきた子どもの8割にも及ぶとのことです。
通常は2割ほどなのですから、これは放射能の影響以外の何ものでもありません。
福島の原発事故の処理についての日本での会議の様子が番組で取り上げられていたのですが、
政府側の有識者たちは、このデータについて「科学的根拠がない」と一蹴していました。
それが政府が行っていることです、と言わんばかりの番組構成です。
ですので政府に頼るのは、結局国民がバカをみます。
自分で自分の身は守らねば、と痛感した次第です。
二回目の放送の最後に、ウクライナの汚染地域に今でも一人で住み続ける
老女の暮らしが映っていました。
そのお孫さんはチェルノブイリの事故当日に生まれ
七歳で悪性腫瘍でなくなったとのこと。
これが原発事故の爪痕以外の何物であるでしょうか?
それでも「科学的な根拠がない」のでしょうか?