Naomi's

リンパドレナージュであなたの身体をキレイにします。

母は末期胃がんでした。

先月の医師の告知からいろいろ検査を重ね、診断結果がやっとでました。

ステージⅣの胃の低分化ガン。かなり深刻です。

ところが母は全くの自覚症状が無いので、即刻入院というというわけでもなく、73歳という年齢から手術もなしになりました。

最初のかかりつけの医師は「直ぐに手術が必要なので急いで!」

と大学病院の予約を翌日に無理やりとってくれました。

大学病院ではまず消化器外科の教授ドクター(偉い人です)の診察があり、かかりつけ医が細かい字で手書きした紹介状を一瞥した後、

「あれ?CTのデータが無いけどもらわなかった?」(教授ドクターは町医者の紹介状は読まないのね、と感心。)

前日かかりつけ医で、CTの画像データをCD-ROMに焼いてもらおうとしたところ、

「やったことない。」と聞いたことのない返事を返されました。

そんなもんかと思っていましたが、やっぱり最近はなんでもかんでもデータでのやりとりです。

ということで、「CTの画像で転移がわかるから、それがないと手術の適用かどうかわかんないだよね~~~」といわれ、「まあ、ここの病院の最新の器械でとっちゃったほうが早いね。」と当日にCT撮影の予約を無理やり入れてくれました。造影剤を入れての撮影です。

そして翌々日にCTの画像診断結果。

教授ドクターの予約は週に1回だけ(ありがたいのです)なので、違う教授ドクターの診察です。

まずドクターから(母に聞こえないように)「全部話しちゃっていいですか?」と私たちに確認があったので、「全部話してください。でも末期とかステージの話はしないでください。」と伝えました。

CTの画像によると、胃からがん細胞が突き抜けて膵臓と癒着しており、周辺のリンパ節の数か所と肝臓、腹膜にも転移が見られるというものでステージⅣでした。(転移がある時点でステージはⅣになります)

手術で全部取り切れないのと、手術による身体へのダメージが大きいことから抗がん剤での治療になりました。

今の抗がん剤はよく効くそうです。(合えば、という話ですが)

という結果が出たのが5月の末でした。

それから診察に何度か行きましたが、まだ何も変わっていません。

というのも母が抗がん剤を服用するのをためらっているからです。

私が無理に進めることもできないので、本人の判断に任せることにしています。

ということで抗がん剤が始まるかどうかはまだわかりません。

思い返せば2年前、父の癌がわかった時は初めてのことだらけで大変でした。

父は、とある日赤で診断を受けました。まだ細胞診の結果が出ておらず、診断確定前に外科の部長さんから治療のお話を聞くという段階で、いきなり「余命二か月だね。」と開口一番言われてしまいました。

その後、私は日赤の【癌相談窓口】にこの件で非常に不愉快な思いをさせられた旨を伝えました。

一応話を聞いてはくれましたが、その外科部長は数か月後院長になっていました。

絶対そんな人が執刀する手術は受けたくないです。

でも偉い人なんですよ。病院では。

さて母が癌になった理由はいろいろあるとは思います。

いちばん大きなものは、誰から見ても長年の暴飲暴食です。

30歳過ぎから毎晩泥酔するまでのみ、子供が家を出てからは毎日お惣菜を山ほど買って食べていました。

24本入りのビールケースが一週間持たないんです。

よくぞここまでもったと感心します。

ですが母は

「ずっとかかりつけに通っていたのに薬でがんになった。だから文句を言ってやる。」

とお門違いなことを申しています。

それくらい元気なら抗がん剤の副作用も大丈夫でしょう。

さて胃がんの主な原因は過度の飲酒、と塩分の取りすぎです。

ですがピロリ菌の駆除をしておくと胃がんのリスクは下がり、いずれ胃がんはなくなるだろうとテレビでやっていました。

私もがんができる前にピロリ菌の駆除をしなければ、です。

母はピロリ菌の駆除を去年したのですが、その時にはすでに胃壁に炎症がありましたので「時すでに遅し」でした。

年齢の早いうちにピロリ菌の駆除はしてください。年齢が行くほど癌の可能性は上がります。

癌細胞が胃壁に定着しないうちにやらないとだめですよ。

そして一度検査でシロでも、普通は3か月くらいおいて再検査するそうです。

それをしなかったので母の癌はここまで広範囲になったようです。(4センチ大の腫瘍です)

胃壁の炎症を、ガン細胞が出なかったと一年放置しておくのは考えられない、との大学病院の先生たちの共通するご意見でした。

癌細胞は表面にでて炎症を作りますが、免疫によって炎症は一時的に収まります。

その時に、癌細胞は細胞診では届かない内部へ入ってしまい、検査ではわからないそうです。

だいたい3か月クールくらいで表面に出てきたり奥に引っ込んだりを繰り返しながら、最終的には増殖した癌細胞が表面にあふれ出し、さらに進むと反対側へ突き抜けていくそうです。

もし胃壁に炎症が見つかったら、ある一定期間継続して細胞診をしてください。

がん細胞が一度見つからなかったからと言ってがんでないとは言い切れないのです。