血糖値管理の大切さ。
最近、糖質制限ダイエットについて是非が取り沙汰されるようになっています。
誰でも糖質制限ダイエットをやったことがあるのでは?と思うほど、私の身の周りでは流行っています。
糖尿病の方で人工透析がいよいよ必要になるなら、という状態で糖質制限を始めたところ、血糖値管理が必要なくなるほど症状が改善された方がいらっしゃいました。
一方過度の肥満で糖質制限ダイエットを始めたところ、面白いように体重が減ったものの、また糖質を取り始めたらあっという間にリバウンドしてしまった、という方もいらっしゃいます。
その方の弁明では、糖質制限では糖質を多く含む食品は水分も多く、糖質制限によって体から水分が抜けただけなので、また糖質を取れば体の水分量が増えて体重が増えてしまうということでした。
う~ん、糖質制限は身体に良いのか悪いのかはとても個人差がありそうです。
ただ血糖値管理に糖質制限は極めて効果的です。
ここでいう血糖値管理とは普段の数値ではなく食後のものです。
健康診断で血糖値を図る場合、朝食抜きの状態での血液検査になりますが、それよりも食事をとった後の血糖値の上がり方を調べる検査が大切だと色々な本に書かれています。
但しそのような検査が行われるのは、糖尿病の症状が出始めてから、という場合が多いようです。
ですので食後の血糖値上昇が急激なことが発覚するのは、すでに症状がある程度進んでしまってからというのが現状です。
食後急激に血糖値が上がると、それを下げるためにインシュリンが大量に分泌されます。
ですがそのインシュリンというのは実は脳内にもあり痴呆などの予防をする働きがあることがわかっています。
日常的にインシュリンが大量に分泌されていると、脳内のインシュリンが少なくなり結果的にボケてしまうということがありそうです。
事実、糖尿病患者の認知症発症率はおよそ2倍です。そして糖尿病はその症状を悪化させることもわかっています。
糖質制限による血糖値管理は、ダイエットだけでなく認知症の予防にも大きく貢献するのです。
すこし古いですが「アルツハイマー病は3型糖尿病」という記事があり、わかりやすく書かれています。参考にしてみてください。