余命宣告(その2)
M医師との面談がおわり帰宅すると、下の娘が「おじいちゃんどうだった?」と聞くので話をしたところ、
「そいつ偽医者だね。」と厳しい一言。
ほんとだな~~と思わずその言葉に笑ってしまいました。
その後、M医師の対応に納得のいかない私はN病院内にある患者相談センターに相談しました。
(今はこういう窓口があるので本当に助かります。)
そこの窓口の看護士さんが、本当に真摯に対応してくださり消化器内科の医師に話を通してもらうことができました。
紹介状を受け取る際に、消化器内科の医師が
「もし通院での抗がん剤治療などで遠くて通うのが大変でしたら、また戻ってきてください。」
と言われたので、思わず
「M医師には、ここは治療するための病院だから戻ってこれないって言われました。」
と返しましたら、
「僕が責任を持ってみますから大丈夫です。」と言ってくれた言葉にはさすがに泣きそうになりました。
病院との関係をこじらせずに転院させるのも本当に大事なことなんですね。
そしてありがたいことにたまたまN病院には、癌患者の家族が開いている相談コーナーというものも週に二回ほどあり、看護士さんに相談した帰りについでに寄ってみました。
やはり生の声は本当に役に立ちます。そこで有明の癌研なら、という話を聞きそちらに紹介してもらうことに決めました。
そして最後に
「これから治療が始まってからが大変です。いいお医者様に巡り合えることを祈ってますよ。」と手を取って握手してくれた時には、涙を止めることはできませんでした。
父に癌の疑いが出て以来、この二か月いろんな初体験をしている最中です。
でも一番つらいのは父本人と母ですから、何とか上手にサポートしていければいいなあと思っています。
癌研の予約が取れたのは紹介状をもらってから2週間後です。
余命2か月って言われてるんです、と予約センターの窓口で言っても無駄でした。
癌研、大丈夫?って正直思いました。