手から気を出してみる
いつからか仕事でお客様の体に触れる前、無意識に両手をこすり合わせていたのですが、
それは気を出す動作と知ったのは少し前のことです。
手をこすり合わせてから少し両手を離してみてください。
どなたでも手から何かエネルギーらしきものが出ているのにきづかれるはずです。
「手当」とは手を患部にあてて治していたことから、使われるようになった言葉です。
誰でも痛いところ、けがをしたところなど、無意識に手で押さえますね。
手には癒すためのエネルギーが備わっています。
それはどなたもです。
野口整体の創始者の野口晴哉氏は、身近なところから自分や家族の体を癒すために
手を当てて行う愉気法についてたくさんの著作を記しました。
今の日本での整体の基礎を作ったのもの野口氏です。
野口氏は当初、大勢の病人を集めて気を送り込み病気を治すという
神業的なことをやっていました。
が、その後は教える立場にまわり治療はほとんどしなかったそうです。
なんとなくわかる気がします。
病気というのはその人が自分で作り出したものです。
それをほかの人が無理に直そうとすれば、どこかにひずみが生じます。
ですから、自分の体は自分で治すのが一番です。
もちろん病院へかかるのも一つの手段ですが、自分で長年かかって作り出した病気と
長い間かかって向き合いながら治す、そんなことが人間の力としてどなたにも備わっていると
思います。
手当、ぜひ試してみて下さい。