辰巳芳子さんの展開料理の本を読む
食事は毎日私が全員分を準備していますので、いろいろな方の本を図書館で借りてきては、
時間のあるときに作っています。
辰巳芳子さんは、「いのちのスープ」の作り手としても有名な方ですが、御年80歳を過ぎても
なお精力的に執筆活動などに勤しんでいらっしゃいます。
今までは少し手間がかかりすぎるために、少し敬遠していました。
しかし、テレビで辰巳さんを見たときに「なんと力の抜けた方だろう。」と一気にファンになってしまいました。
80歳を超えた年齢がそうさせているのかもしれませんが、見ていてとても心地よい方でした。
今の仕事を始めるようになって、人の好き嫌いが一瞬でわかるようになりました。
その人の醸し出すオーラが強く感じられるのです。
最初の感が外れたことはありません。
ある料理研究家の著作を読んで違和感を覚えたことがあります。
それでもその人の作る料理に興味があって、実際にお会いしたのですが、
やはりこの人には二度と会いたくないと思いました。
話しているあいだも、毒がにじみ出ている感じがして、どうしようもなく不愉快でした。
そんな人が作ったお料理を食べている人たちは、ほんとうにお気の毒です。
成功欲、金銭欲のある人は、所作に自然とにじみ出るものです。
素材も限りなく良いものを使っているのですが、愛のある使い方ではありません。
事業経営には必ず必要なものかもしれませんが、そればかりではダメです。
ましてや人に食べてもらうものを作る方がそうでは、絶対にイケマセン。
さて話がそれましたが、辰巳さんのお料理というのは、本当に素材を大事に大事に扱ったものばかりです。
普段、台所に立つ際には、あまり気にせずただ作ってしまうことが多かったのですが、
せっかくの命を頂戴するのですから、大切にお料理しないことは本当に申し訳ないことだと思います。
その素材に対しても、もちろんそれを作っている生産者の方々にもです。
そしてそれを食べる自分や家族にもです。
ということで一昨日の晩からつけておいた小豆を朝から煮てみました。
小豆には毒素を排出する働きがあり、毎月日1日と15日に食べると良いとされています。
明日は今年最後の12月の始まりです。
お米と混ぜてあずきご飯、小豆粥を作る予定です。
腎結石を再発した主人には、あずきと玄米のキッシュを作って、宅急便で送ろうかと思っています。
小豆には腎機能を高め、むくみ排出の働きもありますよ。
辰巳さんの小豆の炊き方です。(詳細は「辰巳芳子の展開料理」をご覧下さい。)
1.あずきはできれば前の晩から多めの水に浸しておく。
2、つけていた水は一旦捨て、新しくあずきの5倍の水を足し、中火で煮はじめる。
沸騰したら弱火にし、アクをすくいながら、煮汁に渋が出るまで煮る。
3、煮汁を飲んでみて渋を感じるようになったら、煮汁ごと、ざるに開けて小豆を流水で洗い流す。
4、あらたに水を小豆の2~3センチ上になるくらいまでいれ、弱火で煮はじめる。
5、指で潰れるほどの硬さになったら火を止めてさましておく。
小分けにして煮汁ごと冷凍しておくと使いやすい。
是非いろんな小豆の食べ方をしてみてください。