セロトニンは歩くと増えます。
先日の本の話の続きです。
「瞑想をすると鬱がよくなる」という説がありますが、それを研究しているのが有田秀穂氏です。
瞑想をしているのと同じ状態が、意識して歩くことで意図的に作ることができるそうです。
ただ歩くだけではだめ、というのがミソです。
集中して何かをするのは意外にむずかしいものです。
たとえば散歩をしていても歩きながら景色を眺めたり、ぼんやり何も考えなかったり。
そうではなく、自分の足を意識して動かす、たとえば右足左足、と頭の中で唱えながら歩くと脳内のセロトニンが活性化されるという実験データが出ているそうです。
確かに、右足左足、と唱えるとほかのことは考えにくくなります。なので自然に歩調は速く単調になります。
ためしに自転車に乗っているときも同じようにやってみたところ、かなりスピードが自然にでていました。
坂も楽に登れます。
これはセロトニンが活性化されているのかわかりませんが、「つらいなあ」などと考えながらやると、本当につらいことでも、動作に集中して雑念を払うことでそのつらさが軽減することに気づきました。
なので、いやだなあとやるのではなく、たとえばトイレの掃除も床を左に拭く、右へ拭く、などと客観的に自分の動きを頭の中で反芻してみて下さい。
ずいぶんと作業が楽になりますよ。
いやな作業がいつの間にか終わってる、それはすごく得した気分になれますよ。
意外な効用に驚いている私です。セロトニンが出ているのかどうか確かめる術はありませんが。。